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クラウド ペネトレーションテスト
Cloud Penetration Testing

サービス概要

クラウド ペネトレーションテストは、AWS、Azure、GCPなどのクラウド環境に特化した侵入テストサービスです。企業が利用するクラウド基盤に対して、実際の攻撃者を模した手法で脆弱性を検出し、重要なデータ資産の保 護を支援します。ホワイトハッカーを擁するCyberCrewが、お客様のクラウドアカウント設定、アクセス権限、ストレージ構成、アプリケーション設定などを総合的に分析し、改善提案を行います。

対応基準・準拠ガイドライン

OWASP Cloud-Native Application Security Top 10

CIS Benchmarks

(Center for Internet Security)

MITRE ATT&CK for Cloud

CSA Cloud Controls Matrix

(CCM)

各種規制

(GDPR、HIPAA、PCI DSS等)

主な脆弱性とリスクの例

脆弱性カテゴリ 説明
設定ミスや構成不備(例:パブリック公開の誤設定)
クラウド環境でのパブリック公開の誤設定など、意図しないアクセスを許してしまう設定の不備。
信頼性の低い外部APIの利用
セキュリティが十分に確保されていない、または信頼性の低い外部のAPIを利用することによるリスク。
認証管理の不備(弱いパスワードやMFA未設定)
推測されやすい弱いパスワードの使用や、多要素認証(MFA)が設定されていないことによる不正アクセスリスク。
暗号化されていない機微情報の保存・転送
個人情報や機密性の高い情報が、暗号化されずに保存されたり、ネットワーク上を転送されたりすることによる情報漏洩のリスク。
脅威検知・ログ監視の不備
不正アクセスや異常な挙動を検知するシステムが不十分であったり、ログが適切に監視されてい ないことによる脅威の見落とし。
アップデートやパッチの適用漏れ
クラウドサービスや使用しているソフトウェアのセキュリティアップデートやパッチが適用されていないことによる既知の脆弱性の放置。
安全でないコードの実装
クラウド上で動作するアプリケーションやサービスの開発において、セキュリティのベストプラクティスに従っていない、または脆弱性を含むコードの実装。

サービス構成

当社のペネトレーションテストは、お客様のクラウド環境を多角的に、かつ実践的 な視点で評価するために、以下の体系的な構成で実施されます。

厳格な認証・アクセス制御の検証

不正アクセスやデータ侵害を防ぐため、ユーザー認証や権限管理の堅牢性を評価します。

  • IAM設定の誤りや、必要以上の権限付与
  • 意図せず公開されているパブリックアクセス可能なリソース
  • 多要素認証(MFA)の未設定

安全なネットワーク構成の評価

意図しない外部からのアクセスを防ぐため、VPCやセキュリティグループなどの設定が適切か を確認します。

  • セキュリティグループやVPC設定のミスによる外部公開
  • 不要なポートの開放
  • アクセス制御リスト(ACL)の不備

データストレージのセキュリティ評価

機密情報の漏洩を防ぐため、クラウド上のデータストレージ設定が安全かを確認します。

  • S3バケットなどの公開設定や誤設定
  • 機微情報の暗号化不足
  • アクセス権限の不適切な設定

サーバレス環境のセキュリティ診断

不正なリクエストから保護するため、APIゲートウェイやLambda関数の安全性を検証します。

  • エンドポイントの露出
  • 認可制御の不備
  • レート制限機能の不備
  • 関数に割り当てられたIAM権限の過剰

クラウドサービス連携のセキュリティ評価

クラウド環境全体のセキュリティを損なわないよう、連携する各サービスの安全性を検証します。

  • CI/CDパイプラインやシークレット管理の不備
  • 環境変数からの情報漏えいリスク

脅威検知と監査能力の評価

セキュリティインシデントの早期発見と追跡のため、ログ記録や監視機能の有効性を評価します。

  • CloudTrailや監査ログの有効化状況
  • ログの完全性
  • セキュリティイベントに対するアラート設定

テストシナリオ例

クラウド経由の内部侵入シナリオ

本シナリオでは、インターネット上のクラウドサービスを経由し、設定ミスや脆弱な認証によって企業ネットワーク内部への侵入が可能かを検証 します。特に、外部に公開されたクラウドリソースからメールサーバやWebサーバなどの重要システムにアクセスできるかを評価します。

  • 公開クラウドリソース(例:S3、Blob、公開VM等)の設定や認証状況を調査し、外部からアクセス可能な範囲を確認

  • 脆弱な認証情報や公開鍵、ハードコードされた資格情報を利用して内部ネットワークにアクセス可能か検証

  • クラウド経由でアクセス可能なエンドポイントやVPN接続の脆弱性を突き、ファイアウォール内の端末に到達可能か確認

  • 到達した端末を起点として、社内システム(例:メールサーバ、Webサーバ)への横展開を試行

  • 検出されたルートをもとに、アクセス制御や監視体制の有効性を評価

検出結果(例)

主な検査対象領域

認証と認可

ログイン機能の不備、推測しやすいパスワード、権限昇格のリスクを確認します。

入力値検証とインジェクション

SQLインジェクション、XSS、コマンドインジェクションなどの入力値を悪用した攻撃を検証します。

セッション管理

セッションハイジャック、セッション固定、不適切なCookie設定やログアウト処理の不備を確認します。

セキュリティ設定の不備

初期設定のままの認証情報、管理画面の露出、パッチ未適用のシステムなどを検出します。

機密データの露出

暗号化されていないデータ、外部に漏れた秘密情報、不適切な保存方法などを確認します。

アクセス制御の不備

IDOR(不適切なオブジェクト参照)、ファイルやAPIへの不正アクセス、破られたアクセス制御を検証します。

テスト実施の効果

効果 説明
クラウドリスクの可視化
クラウド特有の設定ミスや構成不備、実装上の脆弱性など、従来の診断では見つけにくいリスクを明確にします。
強固なクラウドセキュリティ構築
攻撃者の視点から具体的な侵入経路を特定し、クラウド環境における多層防御を強化するための実践的な対策を提案します。
コンプライアンスの遵守
クラウドセキュリティに関する各種規制(GDPR、ISO 27001、CSA STAR等)への準拠状況を評価し、監査対応や証明取得を支援します。
サービス停止・情報漏洩の防止
クラウドサービスの不適切な設定や脆弱性が原因で発生しうる、サービス停止や機密情報漏洩などの重大なインシデントを未然に防ぎます。
運用コストの最適化
不要なリソースや過剰な権限設定を洗い出すことで、セキュリティ強化と同時にクラウド利用コストの最適化にも貢献します。

レポート納品内容

発見された脆弱性の詳細から具体的な改善提案まで、貴社のセキュリティ強化に必要なすべての情報を網羅したレポートを納品いたします。

※画像はWEBアプリケーション ペネトレーションテストのレポートイメージです


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